よくもまぁ、こう毎年毎年同じような話題が出るものですねぇ。


若い人に向けた厳しい意見の事例はコレ↓ 2018.5.8
「甘ったれるな若者!年寄りはモーレツに働いた」 高須院長
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180508-00000011-jct-soci


まぁ、結構キツい表現だけど全くわからんというわけでもない。
全面的に同意するワケでもないけど。

今の時代は確かにきつい。
働いても働いても稼ぎは思うように増えないし、社会保険料と諸税負担はバンバン増加している。
多少額面年収上がっても、手元キャッシュが昔より厚くならないんよね。
高須院長の若い頃とは背景が異なる部分は確かにある。

もっというと、企業を取り巻く社会環境の変化(失われた20年)で、固定費抑制が長いこと経営テーマになっているってのもある。
企業を存続させるってのは生半可じゃないですからね。労務倒産しちゃうと元も子もない。
失われた20年を見ると、こうした経営テーマが長らく続くのは自明。


さて。

よく挙げられる新卒新入社員が即退職する理由として紹介されている例としてはこんな感じ。



新入社員が「辞めたい」と思う7つの理由↓
https://ten-navi.com/hacks/article-60-13208

まとめると
1.仕事ができるようにならない
2.上司や社風が理不尽 失敗して怒鳴られたとか
3.給料が少ない
4.定時に帰れない
5.配属先の希望が通らなかった
6.入社前のイメージと違う
7.もっと休みたい

とのこと。
マァ、いろいろあるけど・・・

事業会社ってのは利益を上げてナンボ。
利益上げるためにはビジネスパーソンとしての資源を活用してナンボ。社員個人個人レベルで言うとね。


人脈、信頼関係、スキル、経験、PDCA廻すことによる高効率化、商品知識、失敗から学ぶ知識などなど


全社ベースで見ると、経営資源ってのは ヒト・モノ・カネ・情報・技術・知恵・時間 ってことになる。
これら経営資源を廻して利益を獲得するのが事業会社。

会社ってのは、その組織に属する人にいろいろ部門ごとの業務を割り振って利益獲得を目指す。
その部門ごとの業務ひとつひとつをこなすにもビジネスパーソンとしての資源が活きるし、かつ必要。

ガッコ出たての新入社員はここんとこを良く理解することなく、自分のおかれた環境と待遇が視野の大半を占め、
その視野の中だけで超早期退職を判断しちゃう。
新卒で超早期退職するヒトってのは、全社的・ビジネス環境的に物事を見る機会無しで退社判断しているのではないかと思料。


入ったばっかりでビジネスパーソンとしての資源もゼロに近い状態なのに、会社の利益を叩きだせるパフォーマンス出せる訳ないです。
カイシャも十分それを承知しているわけで。


新入社員のうち、即時退職しちゃうような人に言いたい。

1.やった経験ないんだから時間かかって当たり前。そりゃ定時に帰れないこともありましょう。
PDCA廻してみて初めて時間短縮かつ高パフォーマンスをアウトプットできるようになる。
だとしても、尋常でない業務量・業務時間の強要が常態化しているようなカイシャは去るべき。これは断言できる。

2.はじめは間違えて当たり前。はじめのうちは、怒られて当たり前。
まぁ、新卒入社して数年過ぎたら新人時代のように怒られることなく、エラーの状況次第でそっと左遷させられるけどね。

3.新卒社員が給料少ないのもある程度は仕方ない。まだ会社に利益もたらしていないんだから。
入社前に受け取った労働条件通知書の通りなら、文句を言うのは筋違い。
しかし、提示労働条件と実際支給状況が大きく乖離していたらそれは別の問題。そういうカイシャは契約を守らないから去るべき。

4.新人の配属先の希望をみんな聞いていたら、カイシャは廻るわけない。
思い通りの上司・思い通りの同僚・思い通りの業務・自己裁量たっぷりの担当・思い通りの時間配分・・・そんな奇跡ってあるの?
ヒトは十人十色。受け入れて流すのも力量の一つ。

5.職場の現場のさわりしか知らずに入社後のイメージできるほどスーパーな人なんていない。
そもそも配属された職場が、全社統一のイメージかどうかすらわからない。隣の部署は全然ちがってたり・・・ね。

6.休みたい?確かに。
社会通念を超えるような働きかた・・・そう、月月火水木金金の状態だとしたら、上司に訴えるべきとは思うが、そこは個々の社風で対応に違いが出る部分。
状況が抜本改善しないなら転職検討すべき。働くってのはカラダが資本だから。



未経験のうちは、自分を追い込んで出来るだけ早くスキル・経験・PDCA回転・知識・お客様対応の勘所などをどんどん吸収したほうがいいんじゃないかなぁぁとワタシは思う。出来る人のやり方を吸収したりして自分のスキルとして臓腑に叩き込む。
ガッコ出たばかりの新人社員ってのは、それくらいの温度感でちょうどいい。
なんだかんだ言って、それがエキスパートになるため・稼ぐための出発点だと思うから。

いつまでも凡庸な資源しか持たない社員になっちゃうと、それこそキツい未来になりそう。


「若いうちの苦労は買ってでもせよ」 っていう言葉があるけどホントその通り。

高須院長が言ってるのはこういうことなんじゃないかな。


まぁ、まったりいくか ガンガンいくか それも含めて職業選択、そして人生選択。

カラダだけは大事にね。